おやすみモードと睡眠モードの違いは?
最終更新日 2025-08-10 2:43
iPhoneの集中モードには、「おやすみモード」と「睡眠モード」が用意されていますが、どう違うのでしょうか?
どちらも通知を減らしてくれるモードなのですが、違いがわからないと思っている人も多いでしょう。
今回はこの2つのモードの違いについて解説したいと思います。
目次
おやすみモードと睡眠モードの違い
おやすみモードと睡眠モードの違いをまとめると、以下の表のようになります。
比較項目 | おやすみモード | 睡眠モード |
---|---|---|
主な目的 | 一般的な通知遮断 | 通知の遮断と睡眠状態の記録 |
ヘルスケアとの連動 | なし | あり(睡眠スケジュールと連携) |
画面表示 | 通常のロック画面 | 簡素なロック画面 |
Apple Watchとの連携 | 通知制御のみ | 睡眠トラッキングや起床アラームと連動 |
おやすみモードは、そろそろ眠る時間にオンにして余計な通知を減らす・・・・というイメージ。
それに対して睡眠モードは、布団に入ってからオンにするモードというイメージです。
主な目的
おやすみモードの主な目的
おやすみモードの主な目的は、寝る前のリラックスした状態での煩わしい通知の制御です。
設定した時間になると自動的にマナーモードのような、通知を控えるモードです。
マナーモードと違い、バイブレーションもオフになります。
マナーモードとの違い
マナーモードとの最大の違いは、おやすみモードは設定した時間になると自動でオンになり、さらに通知をオフにしないアプリや、連絡先を設定することが出来ます。
通知の設定は、「通知をさせないアプリ」か「通知を許可するアプリ」かを選択。
基本的には「通知を許可」を ✓ でOK。
画像は、おやすみモード中に通知を許可する設定です。
電話やアラーム、玄関のインターフォンアプリや、監視カメラの通知は許可させています。
このようにおやすみモードでは、通知を許可するアプリや・・・・
許可した連作先からの通知は許可することも出来ます。
画像は、おやすみモード中に着信を許可する連絡先のグループを選択しているところ。
また、許可していない連絡先でも、3分以内に2回連絡してきた電話に関しては、着信を許可する設定もあります。
睡眠モードの主な目的
「睡眠モード」は、「おやすみモード」に睡眠記録などのヘルスケアとの連動が加わったモードです。
睡眠モードを設定し、Apple Watchを身につけて眠りにつくと、睡眠状態を検知して睡眠状態を記録してくれます。
以下は、実際にApple Watchを身につけて寝たときの睡眠記録。
このように「深い睡眠」「コア睡眠」「レム睡眠」「覚醒」を記録。
睡眠は大きく「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の2つにわけられます。この2つの睡眠が、90分の周期で繰り返されることによって、心身の回復を図っています。
「ノンレム睡眠(NREM)」には、「最も浅い睡眠」「コア睡眠」「深い睡眠」の3つの段階があります。
「レム睡眠(REM)」は、体を休ませ、脳が活発に働く睡眠。
「REM」は「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の略で、この睡眠中は、眼の動きが活発になるのが特徴です。
Apple Watchを装着して睡眠をとると、このような詳細な記録をすることが出来ます。
睡眠時無呼吸の検出
Apple Watch Series 9移行のApple Watchは、睡眠中に身につけていると、「無呼吸症候群の検出」が出来ます。
具体的には、睡眠中のわずかな手首の動きを分析し、呼吸が乱れている兆候を捉えます。この機能は、中等度から重度の睡眠時無呼吸の可能性を示す兆候を検出することを目的としています。
睡眠時無呼吸の検出には、最低30日間、Apple Watchを装着して睡眠をとる必要があります。
iPhoneの「ヘルスケア」アプリの「呼吸の乱れ」で確認することが出来ます。
また、通知をオンにしておくと、呼吸の乱れがあった場合に通知もしてくれます。
ただし、Apple Watchは医療機器ではないので、あくまで睡眠時無呼吸の可能性を知らせてくれるものであり、正式な診断は医療機関での検査が必要です。
ちなみにAppleによると、「重度睡眠時無呼吸の検出感度」は、89.1%だそう。
私の場合は、まだ30日経過していないのですが、今のところ「高くない」、つまり大丈夫のようです。
Apple Watchがない場合は?
Apple Watchがなければ睡眠モードを活用できないかというと、iPhone単体でも「睡眠モード」は十分活用できます。
ただし、本当に睡眠中かどうかはiPhoneだけでは検出できないので、睡眠モードで設定した時間帯に、iPhoneの操作がなかった場合は「睡眠中」として睡眠時間を記録します。
また、手動で寝た時刻と起きた時刻を入力して記録することも可能。
iPhoneで睡眠記録をする方法
iPhoneで睡眠記録をするには以下の4つのパターンがあります。
方法 | 記録できる情報 | 精度 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ヘルスケアのみ | 睡眠スケジュールに基づいた睡眠時間 | 低 | 特別なアプリや操作が不要 | 睡眠の質(深い眠りなど)は記録できない |
サードパーティ製アプリ | 睡眠の深さ(体の動き)、いびきなど | 中 | 睡眠の質をある程度分析できる | 精度が若干低いアプリによっては有料 |
Apple Watch | 睡眠ステージ(レム・ノンレム)、心拍数、血中酸素濃度など | 高 | 睡眠の質を詳細かつ自動で記録できる | Apple Watchの購入が必要 |
他社スマートウォッチ | 睡眠ステージなど | 高 | 睡眠の質を詳細かつ自動で記録出来るApple Watchより安い場合がある | スマートウォッチの購入が必要難易度が高い |
サードパーティ製アプリで記録
サードパーティ製アプリの中には、iPhoneを枕付近に置いておくと、寝返りなどの微妙な揺れを検知し、睡眠をある程度正確に記録できるアプリもあります。
眠りが深い状態だと寝返りはしないので、そう言った人間の特性を利用して記録します。
寝付けないときは逆に頻繁に寝返りを打ちますからね。
代表的なアプリとしては、「Sleep Cycle」や「Pillow」「熟睡アラーム」などがあります。
これらのアプリを立ち上げ、iPhoneを枕の近くに置いておくと、アプリが睡眠状態を記録します。
注意点としては、アプリを起動した状態でiPhoneをスリープしてください。別のアプリを立ち上げてしまうと記録が出来ません。
また、こうしたアプリはサブスクが必要な場合があるので注意。
他社製スマートウォッチ・スマートブレスレット
おすすめは他社製スマートウォッチやスマートブレスレットを使う方法。
私も最初は、Fitbitと呼ばれるGoogle製のスマートブレスレットを使っていました。
安いものでは5ꯠ円ぐらいからありますが、精度はなかなか正確です。
デメリットとしては、ヘルスケアとの連動が難しい点。Apple Watchでは、特別な設定をしなくてもヘルスケアとの連動が行われますが、他社製スマートウォッチやスマートブレスレットの場合、ヘルスケアとの連動にそこそこ知識が必要です。
特にFitbitの場合は、アプリ経由でないとヘルスケアと同期できません。
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